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2015-10-16

戸田理平商店の歩みと、戸田理平という人物

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戸田海苔の歴史に迫ります。

まいどっ!戸田理平商店の若旦那(見習い)です。

今回はかなり内輪の内容も含みますが、当店及び創始者の歴史について御紹介します。

当店の名前を伝えると「理平って何?」と聞かれることがたまにあります。
戸田 理平(とだ りへい)は当店の創業者で、若旦那の曾祖父です。
若旦那が生まれたときには既に故人でしたので会ったことはないのですが、家族・親族から話を聞くことはありました。
とても社交的な方だったようです。
尚、上部の写真は、昭和29年(1954年)1月、年度廻り直前に店前にて撮影されたものです(本人メモによる)。

※以下の情報は戸籍・登記簿などだけでなく口述やメモによる内容も含まれます

◆戸田理平の略歴

・明治33年(1900年)、戸田 百右エ門(とだ ひゃくえもん)の子として生まれる
※19世紀最後の年で、サン=テグジュペリも同年生まれ。新渡戸稲造による武士道(Bushido)がアメリカで刊行された年でもある。

・大正2年(1913年)、愛知県豊橋市の食料品会社(海苔を主力とする)に入社し、長年勤務
→豊橋だけでなく、大阪の支店でも海苔屋の番頭として勤め、経験を積んだ

・昭和19年(1944年)、戦争の影響により豊川市為当町川原田に疎開

・昭和21年(1946年)、終戦後、独立して海苔問屋「戸田理平商店」(屋号:ヤマリ)を創業

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↑今でも使われる当店の屋号「ヤマリ」は、「山」と呼ぶ屋根の下にひらがなの「り」を書く

・昭和21年(1946年)、為当町宮脇に家屋を新築(為当町川原田から引越)

・昭和36年(1961年)、株式会社戸田理平商店を設立

・昭和42年(1967年)、家を30mほど西(為当町椎木)へ移転(曳きやによる移動)。同時期に工場を新設し、海苔の加工に力を入れるようになる

・昭和49年(1974年)、第七回全国加工海苔協同組合連合会 中部大会にて長老者表彰
→当時、三河加工海苔工業協同組合 理事、三河海苔問屋協同組合 理事

・昭和51年(1976年)、永眠。子である石畔八良が跡を継ぐ

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↑昭和39年(1964年)1月頃、豊橋の牟呂東脇にて、海苔見付の風景
※見付:海苔の仕入れの際、せり(現在は入札)が始まる前にサンプルの海苔を見て値踏みすることでは次に、戸田理平商店についても少し。

◆戸田理平商店の略歴(主に就任履歴)

・昭和21年(1946年) 創業

・昭和36年(1961年) 株式会社戸田理平商店を設立、代表取締役 戸田理平

・昭和51年(1976年) 2代目 石畔八良が代表取締役に就任

・平成7年(1995年) 3代目 戸田裕一が代表取締役に就任

・平成23年(2011年) 4代目 戸田啓子が代表取締役に就任

創業当初は乾海苔の卸売・小売のみでしたが、いつしか加工業も始め、焼海苔だけでなく味付海苔の加工まで行うようになりました。
※昔は乾海苔の状態のまま家庭に売られる(各家庭で乾海苔をあぶって食べる)ことも一般的でした。

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↑昔は、配達等にこの軽トラを使っていた模様(奥の木箱は海苔を入れる箱)
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↑昭和47年(1972年)、ベターリビングショーとよかわに出展した際の写真

◆受賞・表彰履歴

・昭和55年(1980年)、
第十回 全国加工海苔品評会 焼海苔の部において 全国漁業協同組合連合会会長賞 受賞

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・昭和59年(1984年)、
第十二回 全国加工海苔品評会 味付海苔の部において 水産庁長官賞 受賞
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・平成9年(1997年)、
豊川商工会議所より感謝状
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・平成12年(2000年)、
第十七回 全国加工海苔品評会 味付海苔の部において 優秀賞 受賞
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・平成16年(2004年)、
第十八回 全国加工海苔品評会 焼海苔の部において 全国漁業協同組合連合会会長賞 受賞
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・平成19年(2007年)、
豊川商工会議所より感謝状
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・平成26年(2014年)、
第二十回 全国加工海苔品評会 焼海苔の部において 全国漁業協同組合連合会会長賞 受賞
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というわけで、今回は戸田理平及び戸田理平商店の歴史について御紹介してみました。
本当は、理平さんの父である百右エ門さんの激動の人生も紹介したいところですが、海苔屋と関係ない世界になってしまいますので割愛致します。ではでは、創業70年の歴史ある戸田海苔を、今後ともごひいきにっ!※ひいおじい様、先程仏壇にて念じさせて頂きましたが、お写真を使わせて頂きました。どうかお許し下さい。


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