この記事で言っていること
- ・前回に続き、海苔を常温保管する際、どの方法が湿気りづらいのかを検証(今回は乾燥剤入りで)
- ・乾燥剤入りにすることで、格段に湿気りの進行を防ぐことができた(24時間経過しても、パリパリを維持したものが多くあった)
- →乾燥剤は偉大
- ・行楽弁当で海苔を持参しての外出時は、乾燥剤を入れた密封容器に海苔を保管することが望ましい
- ・湿気り度・パリパリ度の測定や湿気った海苔の復活といった更なる研究もいつか…
まいどっ!戸田理平商店の若旦那(見習い)です。
前回、
行楽に持って行っても海苔が湿気らないようにするには?幾つかの保管方法を試してみた①
にて、時間経過による海苔の湿気り度合いを調べてみました。
その結果、密封容器でも湿気りを観測できたため、「乾燥剤を入れることで湿気りを防ぐことができるのではないか?」という仮説を立てました。
そこで今回は、石灰乾燥剤を入れた状態で前回同様の湿気り度チェックを実施してみました。
※以下、前回の記事ありきで記します。流し読みすれば1分程度でも読めると思いますので、まだの方は軽く御一読下さい。
全型サイズ焼海苔を4分の1にカットし、そのままの状態及び上記それぞれの方法(但し乾燥剤入り)で常温保管し、時間経過による湿気り度合いを調べる。
尚、そのままの状態での保管では、乾燥剤の上に載せた。
↑密封容器内
そのままの状態にしていた海苔は、既にしんなりしていた。
・そのままの状態
乾燥剤の上に載っている時の図。しわしわである。
尚、乾燥剤の下にも一枚敷いておいたが、そちらの方がほんの少し湿気りの進行は遅かったように感じた。
空気と触れる面積の違いであろう。
・戸田海苔チャック袋(乾燥剤入り)
2時間経過。相変わらずパリパリである。
・ラップ
2時間経過。多少のパリパリ感は残っていたが、やはり少しだけ湿気ってしまったと感じた。
尚、ラップをもっとぐるぐる巻きにしたものも後ほど試したみた結果、少しばかり湿気りの進行を抑えられたように感じた(大差は感じられなかった)。
・密封容器
2時間経過。パリパリ感は依然感じられた。
※海苔が少し曲がったのは、乾燥剤の上に載せていたことが(つまり重力が)原因だと思われる。
・チャック袋
2時間経過。パリパリ感は健在だが、戸田海苔チャック袋よりはほんの少し劣化を感じた。
・ジッパー袋
2時間経過。心なしか上記のチャック袋よりは劣化を感じた。
そのままの状態のもの以外は、翌日の同時刻に確認した。
その結果、ラップについては少々湿気りの進行を感じたが、それ以外はほぼ前日通りのパリパリ度を維持していたように見受けられた。
今までの2実験で分かった点があるので以下に記す。
①乾燥剤は偉大
②戸田海苔チャック袋は優秀
③湿気り度を定量的に測定できれば、更に客観的な結果観測ができる
→写真では伝わらない(構図や光の加減にムラがある点については不問とする)
①より、行楽弁当で海苔を持参して外出するような際、可能であれば乾燥剤を入れた密封容器に海苔を保管することが望ましいと言える。
丁度良い容器がない場合は、乾燥剤と共にラップに包むことでも、多少は湿気りを抑えることが期待できる。
その際はなるべく密封状態になるように注意する。
②については弊社社長に確認したところ、「業務用の袋を業者から発注しているため、市販のものより密封度が高いのであろう」とのこと。
つまり、海苔を市販のチャック袋・ジッパー袋や密封容器に保管する際は、なるべく密封度の高いもの(高性能)に入れるのが望ましい。
③は前回述べた通り、別途個別のテーマとして研究を進める必要があるかもしれない。
尚、今回の結果では、主観的には以下の順でパリパリ度が保たれていたように感じた。
※前回との違いは、チャック袋とジッパー袋が前後している点のみ
以下3点が挙げられる。
・海苔の湿気り進行度またはパリパリ度を(家庭でも客観的に)測定できるか。
・行楽弁当持参の際に使用することが考えられるクーラーボックスに入れた際に違いが生ずるか。
・湿気ってしまった海苔を復活される術があるか。
というわけで、前回に引き続き今回も実験を実施してみました。
因みに御家庭での海苔保管については、
長期保管は冷凍庫、通常保管は冷蔵庫での保管が望ましいです。
しかし、「食卓の上に海苔を常温保存してすぐに食べられるようにしたい!」という場合もあるかと思います。
その場合は、乾燥剤&密封容器にて保管して下さい。乾燥剤は多めに入れることをオススメします。
当店の海苔は全て乾燥剤を入れておりますので、その余りを是非御活用下さい!
ではでは、今後ともごひいきにっ!