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2015-02-20

海苔は英語で?海外に住む知人に実際どうかを聞いてみました!

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前回の記事の裏取りの意味も込めて、聞いてみました。

まいど!戸田理平商店の若旦那(見習い)です。

前回の記事「もしもの際も安心!海苔を英語で伝えられると外国人との会話ネタの一つになります!」にて海苔は英語で何と言うかをお伝えしました。

しかし、自分の偏った経験やWeb調査だけではなく、実際に海外に居住している(または居住経験のある)人の意見こそが重要ではないかと思い、数名の知人に聞いてみました。
以下、簡単にまとめます。

◆ヒアリング対象者
①オーストラリア在住のAさん
②アメリカ在住、中国語も話せるBさん
③スイス在住(ドイツ語圏)のCさん
④ドイツ赴任経験有、世界中を旅行しまくりDさん

◆最もポピュラーそうなのは”seaweed”
ほぼ皆さんが「seaweedかなぁ」と挙げてくれました。

特に興味深いなと思った御意見は、Aさん「寿司は人気なので、寿司の海苔は”seaweed”だと皆大体知っている。他の海藻をあまり見ない。見たとしてもワカメ(”wakame”と知ってる人もいる)。昆布の存在はあまり知られていない。こっちの人からしたら海藻の種類がないから”seaweed”はほぼ海苔をさす。」とのことで、昆布はかなりマイナーなことに驚きました。

◆”nori”でもたまに通じる
と答えてくれたのはCさん。「スイスでも寿司が好きな人は多いので”ノリ”という単語を知ってる人も時々いる。こちらのスーパーでも海苔が売っているくらい。住んでいるドイツ語圏では海苔は”Algen”(海藻)と言っている。」とのこと。
ヨーロッパ圏で海苔を何と言うか軽くWebで調べてみたところ、”Algen”に似ている表記が多く見付かりました。おそらくどれもギリシャ辺りの「海藻」的な言葉から来ているんじゃないかと予想されます。

以上から察するに、”seaweed”がメジャーで、”laver”はマイナーな言葉だと言えそうです(イギリス近辺の事情をヒアリングできてないのでまだ偏りはありますが)。”nori”で通じるかどうかは試していない方も多く分からない…といったところです。
辞書で最初に”laver”が出てきたとしても、御注意下さい。

また、機会があったら周りの人に聞いてみて頂けるという方もいらっしゃいましたので、最新情報を得られましたら更新致します。

因みにですが、Bさんから前回記事の海苔の中国語「紫菜」のカタカナ表記について指摘を頂きましたので、こっそり直しておきました。Bさん、謝謝です!

海外での海苔の呼び方について(特に英語)、「laverとも結構言われるよ」ですとか「やはり圧倒的にseaweed」ですとか、皆様の経験談も是非教えて下さい!

ではでは、今後ともごひいきにっ!

※2016年1月25日追記※

「30年近く前から全自動乾海苔製造ラインの海外輸出に携わった」という凄い方から御連絡を頂きました!

海外に対するビジネスということで、海苔乾燥機などの英文仕様書が必要です。
仕様書を英文にする際、海苔の英訳は”sea laver”を使用されたとのことです。
“seaweed”では海藻全般を差すので、他の海藻と差別化ができる表現として”laver”を採用し、「海の幸」の意味を込めて”sea”を付け、”sea laver”になった模様です。

また、特に欧米では海藻に関する知識はほぼ皆無だそうです。
「何種類もの海藻を食べ分けている」こと自体が独特の文化なようですので、外国の方と英語で海苔の話題になった際は、”a kind of seaweed”だよと、海藻の一種であることを伝えて、もう一歩説明するときに”laver”を使用するとsmartかもしれません。


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