海苔は贈答品

海苔は昔から贈答品！

海藻の中でも海苔は古くから日本人に愛好されてきました。大宝2年（702年）に施行されたわが国最初の成文法典である大宝律令に、海苔が産地の物産に指定され、租税として徴収された記録があります。
海苔の採取が律令によって定められると、海苔は庶民の自由にならないために今日のような庶民の食べ物ではなく、当時は『高級品』として上流階級の食べ物となっていました。鎌倉時代になると源頼朝が、後白河法皇に伊豆産の海苔を再三にわたり献上したことが記録に残っています。

当時は今のような抄き海苔ではなく巣干しですが、保存性もあり『高級な贈答品』として用いられていたようです。江戸時代になり、ひび立てによる養殖技術が開発されたため、海苔は豊富に出回るようになって、町人など一般庶民層まで広がっていきました。しかし、まだまだ『高級な贈答品』の域を出なかったようです。

明治7年、東京地方でのアサクサノリの年間生産量は、乾海苔(ほしのり)で約8,000万枚で、当時のお金で4万円を超えたと記されています。乾海苔1帖（10枚）が銀10匁（37グラム）であったことから考えると、海苔は昔から『かなり高価』であったようです。
今日では海苔の生産量は約100億枚です。わが国水産業の中では屈指の産業にまで発展しており、海苔の愛好者の層が広がったことを示しております。今でも、海苔は贈答用品として愛用されています。

お中元やお歳暮、お祝い事の贈り物として、どうぞ当店の海苔を御活用下さい！
有り難いことに、送られたお客様も受け取られたお客様も、大変お喜びの声をたくさんお聞きしております。